小さな会社のためのホームページ作成ガイド-その4
制作時のポイント
前回までで、ホームページの目的、目標、打ち出すべきメッセージが決まりました。今度はそれを形にしていく場面です。
CMSが現在の主流
ホームページを作るとき、現在では社内で作るという選択肢はなしだと思います。専門外のスタッフが勉強して作れる時代もありましたが、それは過去の話だと考えてください。現在の主流はCMS(コンテンツ管理システム)です。ブログのように管理ページからホームページの更新が出来るシステムで、プログラム自体は無料のものもあります。
構築時にCMSを組み込んで業者に作成してもらい、日常の更新作業は社内スタッフが行うという形が一般的になっています。ふだんの更新は業者に依頼する必要がなくなり、タイムリーに更新できます。また、更新の度に発生していたコストもカットできます。
業者選びのポイント
ホームページの制作業者は玉石混交です。料金が安くて力のある業者もいれば、料金が高くて品質の低い業者もいます。個人的な意見ですが、これだ!と思ったホームページを作った業者を、お知り合いから紹介してもらえればそれがベストです。
「作ってもらった側」の評判や紹介がいちばん確実なのですが、現実的には業者のホームページをネットで探すのが次善の方法です。「その会社で作ったホームページは売り上げが上がっているか?」という視点で制作実績を見るとよいでしょう。
デザインについては、古くさく感じない程度の現代性と、企業としての信頼感を表現できているかが基準です。さらに、テイストやフィーリングが合っていれば十分でしょう。くれぐれもデザインの美しさや格好良さだけで選ばないでください。
依頼する候補が決まったら、連絡を取ってみましょう。予算については、目的と目標から逆算し、目標を達成できたときの利益と、失敗するリスクを天秤にかけてじっくり検討してみてください。
制作者側からの意見を言わせていただくと「○○の予算でこれとこれとこれがやりたいんですができますか?」というのが話が早いです。予算的に厳しくても代わりの方法をご提案できることもありますし、余裕があるときはワンランク上の提案ができることもあります。ご参考までに。
失敗の原因は最初に予算を使いきってしまうこと
いくら頭を絞って考えて予想しても、それが全て当たるほどビジネスは甘くありません。失敗するホームページの典型的なパターンは、最初に予算を全て使いきってしまうことです。
運用を開始して、お客様の反応が予想と異なっていたら、早めに次の手を打たなければなりません。場合によっては、大幅に手直しをすることもあり得ます。そんな時に、予算を使いきってしまっていたらどうでしょう? 改善のための費用と広告費、できれば月に数万円程度は最低でもみておいてほしいところです。