読んだ本:『経営者のためのウェブブランディングの教科書』

2015.03.10

「経営者のための」というところがポイントかと。佐野彰彦著『経営者のためのウェブブランディングの教科書』。

ホームページを制作・運用するとき、窓口になり、実際に運用していく担当者が最も重要であることは疑いないことだと思います。ウェブ担の方には、まず前著の『ウェブ担当者1年目の教科書』を読むことをおすすめします。

で、本書はより経営に近いところに踏み込んでいます。よいホームページを作り上げるには、経営方針と内容が一致していなければなりません。しかし、現実にはウェブ担当者と制作会社が力を合わせてベストな案を出したとしても、経営者の「好み」でひっくり返ってしまうことも多々あります。現代の経営者は、ホームページを活用する能力というか、良し悪しを判断する能力が不可欠だと思うのです。帯のコピーを引用します。

ウェブサイトが、経営者の右腕となる時代―
企業価値を高めていく方法論を徹底解説

専門用語をできるだけ少なくし、平易な言葉で書かれていますので、「ネットのことはよくわからない」という経営者の方でも比較的読みやすいと思います。また、経営者から方針を引き出す方法がわかるという意味で、前著と合わせてウェブ担当者の方にもおすすめです。

ウェブ制作者も読んでおいた方がいいでしょうね。この本に書いているレベルで考えているクライアントに、プロとしてどう応えていくのか。学ぶところは多いはずです。