狸の皮算用でいいから

「ネットショップを始めたいと友達から誘われた」という人の相談があって、しばしお話。モールは損益分岐点が高くなりがちだから体力が必要とか、自社は集客のプランニングが大事とか、わりと一般的な話を中心に説明していたのですが。

売り上げの目標と原価率を聞いて、わたくし、青ざめました。「その売り上げと原価率だと、大ざっぱにいって粗利がごにょごにょ、経費がごにょごにょで、売上目標を達成しても儲けは出ないと思います」とお話したら、相談者の方も青ざめてました。ご友人のビジネスには関わらないほうが正解じゃないかと。取らぬ狸の皮算用にすらなってない。

さいきん他のところでも同じようなことを感じたのですが、なんでざっくりした計算さえせずにビジネスをはじめちゃうのかな、と思いました。大げさな事業計画書なんかいらなくて、いわゆる「カフェの紙ナプキンにペンで殴り書きしたメモ」ぐらいでいいと思うんです。そのビジネスには継続性があるのかどうか。利益がなければ存続できるわけがないのです。