Webマーケティング入門編その1

今日から3回ぐらい連続で、Webマーケティングの入門編的な記事を書いていこうと思います。自分の考えをまとめるため的なものなので、読みにくいところがあったらごめんなさい。では始まり始まりー。

何のために作るか−目的を明確にする

これまで、多くの企業ホームページは、会社案内をメインとした信頼性向上(ブランディング)を目的に作られてきました。しかし、昨今ではビジネスに直接的に寄与する、つまり利益を生み出すホームページが求められるようになっています。

ホームページの目的は、1サイトにつき1つが大原則です。そこで、何を目的とするべきなのでしょうか? 中小企業のホームページの場合、「見込み客の獲得」に目的を絞り込むべきだと考えます。具体的には、見込み客のメールアドレスのリストを獲得することが最大の目的になるでしょう。収集したメールアドレスに、メルマガ等を通じて継続的に接触していき、見込み客から顧客へ育てていくのです。

見込み客のメールアドレスを取得するにはどうすればよいのでしょうか。そのために、低価格のサンプル商品や無料の情報(レポートや小冊子)など、購入・請求しやすい商品や情報を最初に提供して見込み客のメールアドレスを取得します。そして、見込み客に本来売りたい商品についての情報を提供し、購入につなげていくのです。

購入まで段階を踏むこの手法は「2ステップマーケティング」と呼ばれています。お客様に良さが伝わりにくい商品やサービスを売る時に、とても有効な方法です。

目標に向かって改善を続ける

ホームページの「目的」が絞り込めたら、次に「目標」を定めましょう。見込み客の獲得が目標であれば、月間のアドレス取得数が最初の目標として適切です(見込み客から顧客への転換数・転換率が次の目標)。目標を決める時は、必ず同時に期限を定めることが重要です。期限までに目標を達成するため、ホームページに改善を加えていくことになります。

ホームページの改善効果を計測する重要な指標が「コンバージョン率」です。コンバージョンレート(CVR)、成約率、反応率、購買率等とも呼ばれます。ホームページに訪問した人の中で、何パーセントの人が購入や資料請求、会員登録など、目的の行動を取ってくれたか、という割合のことです。

計算式は、コンバージョン数÷訪問数×100=コンバージョン率(%)

例えば、月の訪問数が500件でコンバージョンが5件ならコンバージョン率は1パーセントです。最初のうちは、リスティング広告など活用して、ある程度のアクセス数を稼ぎ、コンバージョン率1パーセントを目指すといいでしょう。

目標とするコンバージョン数は、あなたのビジネスがきちんと成り立つ数を入れます。コンバージョン率を仮に1パーセントとして、必要なアクセス数を計算してみてください。

アクセス解析やSEO等で、ただ闇雲にアクセスアップを狙っても意味はありません。コンバージョン率を向上させること、ビジネスを回すために必要なアクセス数を達成することの2つが目標になります。コンバージョン率の改善、アクセスの増加。どちらも一朝一夕では実現しません。継続的な改善が必要なのです。