「実用最小限の製品」という考え方
今度やる予定のセミナー資料を作成中です。その中で、「実用最小限の製品」という考え方について説明するつもり。
スタートアップ企業のためのマネジメント手法として、「リーン・スタートアップ」というものがあります。「リーン」という言葉は、「引き締まった、無駄のない」という意味。起業のプロセスで、無駄を出さずに成功に導くための手法です。
その中で重要なポイントが「Minimum Viable Product」。これが実用最小限の商品です。その商品やサービス価値の本質的な部分だけを取り出して形にしてみる。それを顧客に試してもらって、反応を見ては改善を繰り返し、商品をブラッシュアップします。で、これだ! という反応が得られるようになったら、本格的に売り出すという手順になります。
企業の立ち上げ、新商品の開発。どちらもお金がかかります。できれば無駄を出したくない。なのに、テストマーケティングをしないうちに「これは売れる」と見込んで方向違いの開発をして。大々的に予算をかけて世に出して大コケ、という事例が世の中には多すぎると感じています。よく「社運をかけた新商品」という表現を目にしますが。会社の運命をバクチに任せるのはどうかと思うわけです。
IT系ではわりとこの「実用最小限の商品」とか、「リーン・スタートアップ」の考え方が浸透していますが。他の業種でも適用できると思うのです。