サイトの目標をどこに設定するか-2

昨日の続きです。反応率をみるためにホームページ立ち上げ初期はまずアクセス数を増やしましょう、という話でした。きょうはもう少しだけ難しい話。

ホームページを評価する指標のひとつにCPA(顧客獲得単価)があります。1件の顧客を得るためにいくら広告費を使ったか。リスティング広告を使っている人なら、おそらく必ず意識している考え方です。

リピート購入のない商品なら、CPAの考え方はシンプル。粗利より小さければ利益が出る。粗利より大きければ赤字。例えば、10,000円の商品で粗利5,000円だとしたら、CPAは5,000円以下に抑える必要があるということです。

リピートがある商品の場合、ちょっとややこしくなります。先ほどの例で、平均して半分の人が2回目の購入をするとしたら。CPAは最大7,500円まで拡大する自由があるのです。(売上+(売上×リピート率))×粗利率、ですね。

あるお客様が生涯にどれだけ購入してくれるかの平均値を「顧客生涯価値(LTV)」といいます。本来的には、LTVを考慮した上で算出するのがCPAなのです。

専門のマーケティング担当者がいる企業でもなければ、「御社の顧客獲得単価はいくらですか?」という質問に、さっと答えられる中小・零細企業の方はあまりいないと思います。ましてや顧客生涯価値やリピート率を算出するためにデータをまとめているところも多くないでしょう。しかし、考え方を知っているだけでも違ってくるんじゃないか、と思っています。

ホームページには、お金に換算しにくい価値もあります。でも、お金に換算できる価値をもつホームページも確実に存在するのです。ビジネスに活かすのなら、「お金で換算できるホームぺーページの価値」を真剣に考えてみませんか?