「これからは○○だ!」式の情報は全力で警戒しよう

「TikTokが伸びてるから早く始めるべき」といった内容のとある記事を読んだのですが。本当にそうなんですかね?

TikTokはショートムービーに特化した動画共有サービス。全世界のユーザーは8億人で、日本でも若い人を中心に普及しています。企業が活用している事例もポツポツ出ているようですし、可能性自体は否定しません。ですが、この記事、よく読んだらTikTokを企業が活用する際の支援を行う事業者が出してる情報でした。そりゃあ「企業はTikTokをやるのが当たり前」という主張もするだろうな、ということで。

ネット上には「これからは〇〇の時代だから今すぐやるべき」みたいな情報が溢れています。トレンドを読むといえば聞こえはいいのですが流行りに乗っかってくれた方が得をするポジションの人がいるわけです。こういう情報に対しては、慎重になるのが正解。個人的には「大企業や先進的企業の事例は、中小企業にはそのまま適用できない」というのがまずひとつ。もうひとつ「当てはまるかどうかはケースバイケース」というのが大原則なんじゃないかと思います。

それから、こういう時に、私はどうしてもかつて話題になった「SecondLife」を思い出してしまうのです。SecondLifeは3DCGによる仮想世界でもう一つの人生を送れるというのが売りで。「これからはSecondLife」と、当時はさまざまな企業が参入しました。が、これといった成果をあげた企業はなく。ユーザー数もどんどん下降を続けました。今は話題になることも殆どありません。

うまい話には気をつけるくらいでちょうど良いと思うのですが、どうでしょうか?