モバイル・ファースト

ウェブ制作業界で、けっこう前から言われているのが「モバイル・ファースト」という言葉です。どんな意味かというと、パソコンよりもスマートフォンが優先。スマホが先。

私たちはネットを使ってビジネスをする立場なので、パソコンを使う時間が長いです。反してお客さんはネット利用のほとんどの時間がスマホです。私が現実に知っている範囲だと、一般消費者向けのウェブサイトは7割くらいがスマホからの利用。パソコンは少数派です。

自戒をこめていうのですが、今でもサイトのデザインを検討する時にパソコンの画面が中心になりがち。スマホ画面のデザインを同時に提案していたとしても、パソコンの画面にどうしても意識が行ってしまう人が多い様子。

画面の大きさが違えば、情報の見せ方が変わります。パソコンの画面は一覧性が高いので、情報を詰め込んだ方が便利です。対してスマホでは、画面が狭いので情報を詰め込みすぎると見にくくなります。

目立たせたいところなのに文字サイズが小さすぎて、読めないサイトもよくあります。こういうページを見ると、「ああ、パソコンで作ったな」と思います。中には自社のサイトをスマホで見たことがない人も。これは極端な例ですが、情報発信側と受け手のお客さんがかけ離れてしまっているわけです。

少なくとも一般消費者向けのウェブサイトを運営する場合は、「モバイル・ファースト」という言葉をしっかり心に刻んでおきましょう