見込み客の入り口3パターン-2.ソーシャルメディア
アクセスを集めるためにはソーシャルメディアの活用が不可欠です。とはいえ、使い方が難しくて挫折する企業が後を立たず。
2.ソーシャルメディア
現在、一般的に使われているSNSは、Twitter、Facebook、Instagram、LINE。これにYouTubeを加えても良いと思います。全てに注力できれば良いのですが、リソースは限られています。では、どこに力を入れれば良いのか。
忘れてはならないことは、何のためにアクセスを増やしたいか。狙っているのは見込み客の獲得です。見込み客を自社に誘導できるのはどれか? という視点で優先順位を決めましょう。分解して考えると、「見込み客がよく使っていて」「自社に誘導しやすい」SNSが正解です。
ユーザー数の多さで考えれば、LINEとYouTubeが圧倒的です。LINEの場合、パーソナルな連絡ツールという性格が強いので、企業が個人的な空間に入り込むのは難しいというハードルがあります。SNSとしては拡散力も弱いです。どちらかといえば、新規集客よりも既存顧客との関係性維持に向いたツールと言えます。
YouTubeは、そもそも見てもらうことがとても難しい。動画をビジネスに活用しているある経営者さんがこんなことを言っています。「100本はアップしないと何も起こらない。100本過ぎても何も起きないかもしれない」。注目されるまでに時間も労力もかかります。動画を作成するのは大変ですし、気合いが必要です。
InstagramやTwitterはどうでしょうか。インスタなら写真の、Twitterは書き込みの質が問われます。運用担当者個人のセンスやスキルに依存する部分が大きいので、企業としては使い方が難しいSNSです。
また、Instagramは若い女性を中心とする客層を狙うのであれば、できれば攻略したいSNSですが。自社サイトへの誘導は難しいので、インスタ上でコミュニケーションを成立させる必要があります。
企業がSNSをビジネスに取り入れる場合、比較的運用しやすいのがFacebookです。LINEほどパーソナルではなく、Twitterほど書き込みのネタに厳しくなく、Instagramよりは写真にこだわる必要がない。動画にしてもYouTubeより気軽に投稿できます。拡散の仕組みがあることと、実名ベースなので炎上しにくいのもメリットです。リアルの要素が強いので、ローカルビジネスの集客にも向いている。
ただし、Facebookは企業の投稿の表示を制限する方向です。企業は広告を使え、が基本的な態度。また、若年層の利用者が少ないのもFacebookの弱点です。若い人を狙う場合は全く向いていません。
ターゲットが合致すれば、FacebookからSNSを使い始めるのが良いと個人的には思います。その他のSNSは、余力があれば特徴に合わせて選択してください。もう一回繰り返しますが、企業のSNS利用の最大の目的は「見込み客を自社に誘導する」ことです。これを忘れずに。