ネット事業の成否を決める三つの要素-3

今日はシリーズの三つめ。最終回です。すでにネットでビジネスをしている方も参考になると思います。

3. 商圏は全国か、ローカルか?

ネットの最大の長所が、時間と距離を短縮してくれること。かつては自社の商品を全国に売る、というのはおおごとだったはずです。ネットを使えばそれが可能になる。商圏の拡大=見込み客数の増加なので、売上が上がる「可能性は」高くなります。しかし、同時にライバルも全国にいて、競争に晒され、埋没する「可能性」も。さらに言えば、ひと昔前はローコストで全国展開が可能なのがインターネットでしたが、ネットが主戦場になりつつあるので、他メディアとのコスト差は縮小しています。無料で全国に販路を拡大するのは難しいと認識したほうがいいでしょう。

今度はローカルなビジネスについて考えてみます。ネットユーザーが少なかったころは、商圏が狭い=見込み客が少ないということなので、コストと手間をかけても効果はそれほどでもありませんでした。しかし、Googleがローカル検索に対応したり、SNSが普及したりで、状況は変わりました。ネットで地域の情報を求めるようになっています。実際の見込み客が大きく増えるわけではありませんが、使い方によってはローカルビジネスもインターネットで成果が出せる時代です。

「可能性」はローカル、全国どちらにもあります。ただし、それぞれ性質が違いますから、自分がどこを狙っているのかを見失わないようにしたいものです。