ネット事業の成否を決める三つの要素-1
先日お約束した「小さな会社のホームページ集客ガイド」改訂版のために、ネットビジネスの基本的なことを取り上げてみます。
スマートフォンの普及で、ネットの利用時間が増え続けています。EC市場はBtoC、BtoBともに拡大。そんな中で、ビジネスにおけるネット活用は不可欠なものと言っていいでしょう。
しかし不可欠といっても、ネットの重要性にはビジネスによって濃淡があります。私個人としては、この三つの要素にポイントを置くのが良いと思います。
1. BtoB か BtoC か?
売りたい商品やサービスは、一般消費者向けでしょうか? 業者間取引向けでしょうか? BtoBの企業が、新たな販路としてBtoCを始める事例がよくあります。利益率が高くなることを期待して、というのが理由の一つ。しかし、BtoCは当然ながら1回あたりの取引額が小さいため、何かと手間がかかります。手間=コストなので、期待するほどの利益が上がらないことも。
ネットの市場規模で見ても、2018年の調査でBtoCは約18兆円弱。対してBtoBは約317兆円です。BtoBが甘いというわけではないです。しかし、BtoCが甘くないのは確実。やり方も大きく変わってきます。
ネット進出の最初の選択で、ボタンのかけ違いをしないように、慎重な判断が必要なのです。