広告宣伝のポイントは消費者の心をつかむこと

Twitterをやっていれば、たぶん『100日後に死ぬワニ』の話題を目にしたことが一度はあるかと。あらかじめ予告されたラストに向かって、毎日更新されていくWebマンガ。ネットで人気を博していました。最終話の更新と前後して、映画化だとグッズ販売だのコラボMVなどがドカンと発表されまして…。結果、ものの見事に炎上しました。

作者さんにお金が還元されるなら、商業展開自体は批判の対象にならなかったと思うのです。でも、Twitterで見かけた感想には「亡くなった瞬間に遺産相続の話を始めるようなもの」というのがありました。また、「最終話がPVのピークなのだから、KPIを重視しすぎてプロモーションをその時点に集中させたのではないか」という意見も見かけました。更新を楽しみにしていた人は、最終話の余韻に浸っていたわけで。そこにドカドカと金の話が入ってきたら反発を招くのは必至だったかと。

今回の広告宣伝を仕掛けた側が、反発を想定していたのかどうか。たぶん考えていなかったのでは。消費者の心の動きを無視したプロモーションは、今の時代、簡単に炎上してしまう。理屈やデータ重視はほどほどに。ユーザーの心をつかむために使うべきだと思います。