ホームページは24時間何もしない営業マン

よく見る言い回しで「ホームページは24時間働く営業マン」というのがあります。私、これを見るとわりとイラっとします(笑)。

営業マンって、1日8時間、あるいはもっとお客様の所を訪問したり、資料を作成したりとしっかり働いているわけじゃないですか。リアルの営業マンに比べれば、ホームページは何もしていないのと同然ですよ。なにしろ、自分からお客さんの所に行くことは絶対にありませんから。基本的に24時間待機中なのです。

まあプレゼンテーションが上手だったり、商品の細かいところまでしっかり把握していたりと、いいところもありますよ。例え数百人のお客様が押しかけても、文句も言わずに対応しますし。とはいえ、お客様をどうやってコイツの所に連れてくるかは、私たちが考えなきゃならないのです。

というわけで、ホームページを営業マンに例えるのはだいぶ無理があります。「接客担当」ならわからないでもないですが、自分からは動かないのでかなりの教育が必要。古くから広告業界に伝わる「セールスマンシップ・イン・プリント」(印刷された営業マン)という言葉のもじりだと思うんですけどね。これは広告の定義として生まれた言葉。広告ならお客様のところに行ってセールストークできるわけで。

というわけで、「ホームページは24時間働く営業マン」と思っていたら痛い目をみます。