コンセプト不在のホームページ
とある用事でとある岩手県内の企業のとあるホームページを見ました。デザイン的には見栄えもよく、ユーザビリティも悪くない。でも何かがおかしい。
見ていくうちに「このホームページを見た消費者が、この会社から商品を買うことはないだろうな」という思いが湧き上がってきました。ありきたりの言葉が多用され、差別化する要素がない。本当はあるのかもしれないけれど、一目ではそれがわからない。
デザインから見ると、力のある制作者さんが作ったのはよくわかるし、他の同業種のホームページと比べて、大きく見劣りするわけではない。けれど、「選ばれる理由」が存在しない。見たときの残念さは、そういったコンセプト不在であることから生まれているのだと思います。
ホームページ制作業者のよくあるパターンとして、簡単なオリエンテーションのあとに十分な調査のないまま、サイトマップ(構成案)を提案してしまう場合があります。同業種のホームページいくつかから、共通する要素を抽出した、いわば「お約束」だけで構成されたサイトマップ。コンセプト不在。そんなホームページが、岩手県内にはまだたくさんあります。
不遜だとは思いますが、「自分にやらせてくれればもっとよくなるのにな」と思うことは多々あります。といってもどうしようもないので、縁があったクライアントさんのホームページを全力でやるだけなのですが。