最近のウェブデザインで求められていること
ウェブのトレンドはどんどん移り変わっていきますが、最近作っていて大事だと思うこと。昔からの私の傾向でもありますけれども。以前よりも「シンプルさ」を心がけるようになっています。
理由はいくつかあります。一つは、ワードプレスのようなCMS(コンテンツ管理システム)が普及して、お客さん自身で更新することが増えているから。本職のウェブデザイナーが作り込んだページは、いくらワードプレスでもお客様自身で更新するのが難しくなります。
特に今は、PC版とモバイル版でページを共用するレスポンシブデザインが主流です。PC版で写真の周りに文字を回り込ませるよくあるレイアウトも、スマホ版では破綻することが多い。プロの制作者なら回避方法を知っていますが、そんなことを覚えるヒマがあったら、コンテンツ作成に注力してほしいわけです。そんなわけで、どんどんデザインのシンプル化が進んでいます。
シンプル化には副次的な効果もあります。凝ったデザインは、ページの読み込み速度に時間がかかることが多いです。これはGoogle対策という意味でも不利になりますし、回線速度の遅いところでは離脱も増えてしまいます。
ひと昔前のウェブデザインは、中身の無さを見た目の派手さでごまかしていた、とも言えます。まずはコンテンツ、情報の価値を生かすデザインがいま求められるデザインです。