読んだ本:『フロントエンドエンジニア養成読本』

2014.07.16

ウェブ制作において、直接ユーザが触れる部分を担当する職種として「フロントエンドエンジニア」があります。技術が進歩するとともに、専門化・分業化が進んでいるわけです。私の場合、ひとりで制作していますのでフロントエンドエンジニアの領域も、自分で担当することになります。というわけで『フロントエンドエンジニア養成読本』を読んでみました。

「HTML、CSS、JavaScriptの基本から現場で役立つ技術まで満載!」とある通り、基本から高度な応用まで広く取り扱っています。Software Design plusシリーズのムックらしく、全体像を掴むにはよいかと。高度な内容もさらっとしか触れていないため、使いこなすにはネットや他の書籍に頼る必要はあります。

内容はJavaScriptが多めでした。ふだんはjQueryを触るぐらいなので、もはやそういうレベルではぜんぜんついていけてないんだなあと実感。個人的に、すぐ役立てられそうな内容としてはGitの解説、使ってみたいと思ったのはタスクランナーのGruntやドキュメントツールのStyleDoccoあたり。テストやパフォーマンス測定にはとうぶん縁がないかなあ、という感じでした。JavaScriptをガリガリ書いて、Webアプリケーションを作る人が想定読者なんだと思います。

すぐ役に立たなくても、自分が何を知っていて何をしらないのかをチェックすることができてよかったと思います。その意味で、ウェブ開発者だけでなくウェブデザイナーさんも読んで損はないのでは。