「ネット通販やめたら売上げ3倍、利益率は2割増」で考えた
この記事を紹介するのは、ウェブ屋としては自殺行為ですが(笑)。示唆に富む記事なのでぜひ読んで見ましょう。1本3,000円のガトーショコラで勝負している新宿のお店が、ネット通販をやめたら好転した話です。
ケンズカフェ東京「ネット通販やめたら売上げ3倍、利益率は2割増」
これを読んで、「やっぱりネットはダメだ」と考えるのはちょっと早計です。最大の勝因は「商圏内に十分な人口があること」だと思うのです。通販に強い企業がなぜ九州に集中しているのか、その逆ですよ。うちのメルマガは登録時に都道府県を入力するようになっています。大半が都市圏以外の読者さんです。ブログも多分同じ傾向かと。おそらく、ネットを使ってお客さんを広げたいという人が多いのでは。
「販促活動や広報など、売るための努力はものすごくしている」とか、「デジタルの時代だからこそ、アナログ広告が効きます」とか。学べるところはいっぱいあります。「変わらないということは遅れていくこと」もそうですね。でも、商売の構造が違うのに、根っこのところを真似しちゃダメです。
現実の店舗でも客層で苦労したり、逆にネットでいいお客さんを集められたり。「来店するお客さまは素敵なのに、通販のお客さまはクレームを言ってくるのか」と言われると納得しそうになりますが、一般化はできないと思います。