ホームページ制作もアジャイルで

2014.06.17

ソフトウェア開発で使われる「アジャイル」という言葉があります。大ざっぱに言えば、小さく機能を分割して開発し、機能改善や追加を短期間で繰り返していく手法といえばいいでしょうか。ソフトウェア開発に限らず、この記事は様々な面で示唆に富んでいると思います。

  • アジャイルプロセスにデザイナーは必要か 前編 | WE CREATE BEAUTIFUL WORLDS
  • アジャイルプロセスにデザイナーは必要か 後編 | WE CREATE BEAUTIFUL WORLDS

「デザイナー」と見出しに入っていたから読んだのですが(必要に決まってるだろ! と思います)、むしろ重要なのはこちらかな、と。

長期的視野でそのサービスやソフトウェアを成功させるためには、改善を繰り返せる組織にしなければならないのです。したがって、短期的なコスト減を追わず、1年2年のスパンで改善を繰り返す環境と組織を守る、マネジメントの存在が不可欠なのです。
(アジャイルプロセスにデザイナーは必要か 後編 | WE CREATE BEAUTIFUL WORLDS)

もちろん、短期的なビジネスがないとはいいません。しかし、多くのビジネスは持続的・長期的な成長を目指すものでしょう。そのときに「改善を繰り返す」チームづくりができているかどうか。

ホームページ制作に置き換えて考えてみると、納期までに完成させることを目標として制作する場合は、ソフトウェア開発でいう「ウォーターフォール」に近い態勢になります。計画的に進められ、想定通りのものができ上がります。しかし想定が外れた場合はどうするか、環境が変化したら対応できるのか、弱点もあります。本当にベストなやり方なのか? という疑問をずっと持ち続けています。

初期投資を抑えて、改善の手を打てるように、予算を確保しておくというのも一つの方法でしょう。ウェブ制作業者の中には、初期費用なしで月々の維持費用だけで制作を請け負っているところもありますが、月額料金を改善のための費用としているところは殆どないはずです。

イニシャルコストを抑えた月額料金制にアジャイル的制作プロセスを組み合わせたもの、そんな制作方法がウェブ制作の世界にあってもいいはず。そう思っています。