ネットで買えない価値
土曜日に椎名純平さんというシンガーが盛岡でライブをしまして。私も前座のバンドでちょこっと演奏させてもらったり。純平さんはメジャーで活躍されていた方で、椎名林檎のお兄さんというと、わかる方も多いかもしれませんね。歌も演奏も素晴らしかったし、人柄も気さくで、本当に楽しい時間でした。
さて、そんな純平さんですが、今は自分でクルマを運転して全国の会場を回っています。メジャーレーベルを離れて、自分のやりたい音楽を作って、CDを1枚1枚サインを入れて手売りしていました。ライブの中でも、歌いながら宣伝したり(笑)。
「アマゾンで買えない」って。
アマゾンの通販や配信で音楽を買うのが当たり前の時代に、あえてライブという体験を重視して、対面販売で勝負する。やりたいことを貫くには、純平さんほどのアーティストでも地道にやっているんだなあ、と。「ネットで買えない」ということは、今の時代それ自体が一つの価値というか強みになる可能性があります。その場でしか買えないとなったら、迷ってたら買いますよね。実際、私もCD買ってサインもらいましたし。
逆から見ると、それだけアマゾンなどのネット販売が当たり前になっているということでもあります。どちらが正解でどちらが間違っているという意味でなく。選択の問題です。ただ、商品によっては、ネットで買えないという価値は大きいと思いました。