読んだ本:『Google AdWordsで集客・売上をアップする方法』

2014.06.08

Googleのリスティング広告「アドワーズ」の解説本。ネット上のサービスは頻繁に変更が行われ、数年前に出版された本でも時代遅れになることが多々あります。その点、「2014年6月15日 初版第1刷発行」のこの本は、安心して読めます。

といっても、内容は細かい操作方法より運用の考え方がメインです。個人的に参考になったのは、広告予算の考え方。「CPA(顧客獲得コスト)×必要売上件数(点数)=広告予算」と言われれば当たり前なのですが、検索回数をキーワードプランナーで調査し、標準的なCTR(クリック率)5%、CVR(コンバージョン率)1%として考えれば可能な売上件数も見積もれます。また、入札単価を調査すればコンバージョン1件あたりのコストも予想可能。

リスティング広告の導入を躊躇する大きな理由は、「どれくらい予算がかかるのか」「どれくらい効果があるのか」だと思います。本書を読んで効果を予測し、導入を検討してみてはいかがでしょうか。また、もう一つのリスティング広告の壁である、難解な操作・運用についてもわかりやすく説明されています。ヘルプ等を読んで主要な機能については理解していたつもりでしたが、私自身、抜けがあったことを確認できました。

Googleを使っていて、リスティング広告に目を向けると、全国展開している企業の広告が多く目に付きます。反して、地元企業のリスティング広告活用は遅れ気味だと感じています。岩手でも一般化してしまう前、いまならまだチャンスと言えます。そんな中、本書はリスティング広告導入の助けになると思います。