読んだ本:『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』

2014.06.03

最初、図書館で借りて、よかったので自分で購入。岩崎邦彦:著『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』です。

この本の特徴は、著者が携わった高糖度トマト「アメーラ」のブランド化実践について書かれているところと、中小企業経営者1,000人、消費者1,000人に対して行われた調査をベースに書かれているところ。個人的にはこの調査結果の方が参考になりました。例えば…

 ここで中小企業の経営者が、ブランドづくりをどのようにとらえているのかをみてみよう。
(中略)
1000人の経営者が記述した「ブランドづくり」を意味する単語を数えたところ、なんと400を超える言葉があげられている。
(小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書、岩崎邦彦、日本経済新聞出版社、2013年、p28,29)

何気なく使っている「ブランドづくり」「ブランディング」といった言葉も、これだけ認識にズレがあると、そこをすり合わせてからスタートしなければならないということがよくわかります。このほか、消費者と経営者側の認識のズレについても。ウェブ制作者とては、「ダブルスクリーン」(PCやスマートフォン等を利用しながらTVを視聴すること)の実例も参考になりました。

ブランディングに関する本はたくさん出版されていますが、2013年出版の新しい本であることと、地方の中小企業向けの本であることから、これから勉強してみようという方にはおすすめできます。