ダン・ケネディの3Mをもう一度

アメリカを代表するマーケターでありセールスライターであるダン・F・ケネディ。彼の提唱する「3M」については何度か取り上げていますが、大事なことなのでもう一回。3Mとは、「マーケット」「メディア」「メッセージ」の頭文字。この3つが全て正しくなければ、マーケティングは成功しない、と言っているんですね。

あるお客様との相談で、「ターゲットを絞り込まなくていいんですか?」と質問されました。そのときは、複数の媒体で展開しましょうという話だったので、「メディアごとに適切なターゲットが違うのだから、複数のターゲットを狙ってみましょう」という話になりました。

ターゲットが複数あるのなら、それぞれに3Mを適用してみればいい。あるターゲットには適切なメディアが別のターゲットには不適切な場合があります。

例えば、高年齢層でネットをあまり使わない層を狙うとしたら、LINEやTwitterをメインにはしませんよね? 新聞や折り込みチラシ、フリーペーパー、テレビやラジオのCMを考えるはずです。逆に、10代から20代がターゲットの場合、LINEやTwitterは無視できません。

高年齢層と若年層で同じメッセージを出すってこともないですよね。ターゲットが違えばメディアが変わる。メッセージも変わるのです。

ケネディの3M、とても使いやすい考え方です。マーケティング施策がうまくいかないとき、3つのMに分解して考えてみましょう。