顧客獲得コストを考える

さて前回、こんなことを書きました。

この場合、100クリックで3,000円。見込み客を100人連れてくるのに3,000円。高いと思います? 安いと思います?

仮に1%の成約率なら顧客獲得単価が3,000円です。これだととんでもなく安いと思いませんか?

業種や商品によって、顧客獲得単価(CPA)は違います。メディアによっても違いますね。新聞広告や折り込みチラシは一般的に10,000円前後と言われます。最近はネットも同じくらいになりつつあるんじゃないでしょうか。単価が低く、粗利が小さい商品の場合、1万円も新規客の獲得にかけられるか! ってのが正直なところでしょう。

たしか、マーケティングの大家であるコトラーは、新規客の獲得コストは既存客の5倍って言ってたと思います。ここにカギがあって。リピートすることによって、粗利が少しずつ大きくなるのです。結論。粗利が小さくて、リピートが見込めない商品は、儲からない商品です。

リピートなしでも粗利が大きい高単価商品。粗利が小さくてもリピートが見込める商品。顧客獲得コストと粗利、顧客生涯価値(=リピート)の関係をいちど見直してみましょう。

事業を継続できるくらい儲けないと、結局はお客様に損をさせてしまいます。過剰に粗利を削るのは悪ですよ。