IT化の恩恵
昨日、某所でクーポン+ポイントの来店促進アプリの話題が出たので、ちょっと思ったことを。
店舗型ビジネスで、クーポンやポイントによる来店促進は、できればやるべきだと思っています。導入する最大の目的は、顧客リストの構築です。リストがあれば、様々な施策を打つことができます。DMだったり、ニュースレターだったり。もしかしたら電話とか。
私、IT業界の人間ですけど、こういう施策の効果は基本的にアナログ媒体の方が強いと思ってます。究極は対面で、次が電話。その次が郵送のDMやニュースレター。そのまた次がメルマガやアプリのプッシュ通知。手間がかかる(コストがかかる)ものほど、効果が高く、低コストでできるものほど、効果が低いのが世の常で。
IT化の強みって「低コストで高速かつ大量に」メッセージを伝えられることです。逆に言えば、リストが小さければIT化する必要がない。リストが100人なら、ハガキDM出しても5,200円の郵送料。80対20の法則を適用して、トップのお得意様20人に電話したっていいし、手書きの封書を送っても。これくらいならなんとかなりますよ。
リストが大きくなっていくと、コストと効果のバランスが、アナログな方法とITを使った方法で逆転します。そのときに考えればいいんです。顧客リストが小さければ、アナログな方法が有効。無理にIT化する必要はありません。顧客リストは表計算ソフトでまとめておくくらいで十分です。まずはそこからスタートで。
小規模な店舗型ビジネスだと、顧客リストを作っていないところが意外に多いようです。ポイントサービスを使うと、お客様の名前や連絡先を取りやすいんですね。ただの割引じゃないんですよ。