A/Bテストは万能ではない
交流会で少し話題になったので、A/Bテストの話。一部分だけ変えたAパターンとBパターンのふたつのページを作り、同じ数だけアクセスを振り分けて、どちらが優れているか競争させるのがA/Bテスト。テストを繰り返していけば、少しずつ反応率が上がっていきます。理屈上は。
私も経験がありますが、AもBもダメ、というときにはあまり効果がありません。直すべきところがたくさんあって、何か所も変えてしまうと泥沼。方針が混乱していきます。
テストの基準になるパターンを「コントロール」と呼びます。コントロールがダメすぎだと、テストしても結果が出ないんです。ダイレクトマーケティングの世界では、コントロールには既に実績のあるものから「スワイプ」(借用)することが多いです。そのまま使ったらただの盗用なので「構成」「論理展開」など、著作権を侵害しない範囲で真似するんです。
同業種からのスワイプは、モラル的にも効果としてもあまりおすすめできません。異業種で売れているページ、広告。そういったところから「盗める」ポイントがないか探してみましょう。
コントロールの作成にしろA/Bテストにしろ、改善し続けることが必要です。しかし、スタートが間違っていたらいつまでたってもゴールに近づくことはできません。普段から、使えるネタがないか研究しておくといいです。雑誌広告やチラシ、ランディングページ。売れてそうなものをストックしておきましょう。参考になる部分がいっぱいあります。
くれぐれも「そのまま」パクらないこと。換骨奪胎して、自分の商品に合わせてくださいね。