デザインの価値

Webクリエイター向けに書かれた記事を読んで、学生時代のことを思い出しました。美術を勉強していた学生時代のこと。ある美術展の会場で、自動販売機で飲み物を買おうとしているおばあさんを見かけました。何の気なしに観察していると、ずいぶんもたもたまごまごしている様子。

やっと買ったかと思ったら、少し悲しそうな顔をして去って行きました。たぶん、自分がほしいものと違うものを買ってしまったんじゃないかと。

それは、商品のデザインのせいかもしれません。自動販売機のインターフェースの問題かもしれません。あの光景を見てから、「適切な情報を届けること」がデザインの最重要項目だと思っています。で、この記事。

シニア層を対象にしたスマートフォンサイトのユーザビリティ

あるアーティストのチケットが取れたか確認するために、四苦八苦しながらスマホでサイトを見ていたお母さんが…しまいには泣き出してしまった、と。印象的な一言を引用します。

不親切すぎるデザインによってユーザーを泣かせるWebサイトに、一体なんの価値があるのでしょう。

情報の送り手側として、考えるべきところはたくさんありますね。「デザイン」って、おしゃれでかっこいいイメージがありますし、それはそれで大事なことですが。そっちだけを強調されると「うーん?」ってなっちゃいます。