地域ビジネスにはチラシで

2016.05.20

160520

いつもはネットの話なんですが、今日はオフラインの広告について。このブログを読んでいるあなたは、もしかすると店舗型のビジネスをされているかもしれませんね。クルマ等で遠方から来るお客様がいるとしても、基本的には地元中心。商圏の狭いビジネスです。

地元中心のビジネスの場合、本当はネットよりもオフライン、例えばチラシなどが即効性のあるメディアということになります。

「チラシは高くて…」と思いますよね?折り込みチラシの場合、データ取りには最低1万部が必要と言われています。反応率0.01%まで計測できる理屈ですね。

1万部の印刷費は、安い印刷所ならA4カラー片面で9,900円。

*価格はプリントパック社の場合
http://www.printpac.co.jp/

今はネットで印刷を注文できますから、自分でWordやPowerPointを使って原稿を作成すれば、こんなに安く作れるようになったんです。

折り込み料金は地域によって違いますが、概ね3.5円前後です。1万部のチラシを出すための予算は…

9,900円+35,000円=44,900円。

5万円以下で1万部撒けるんです。ネット広告に同予算を投下した時と、チラシを撒いた時で、どちらが自分のビジネスでは有効か。やってみないとわからないことなので、地域ビジネスの場合は一度ためしてみたほうがよいと思います。

とはいえ、最低予算はやはりネット広告よりも高くなりますから、ムダ打ちは避けたいですよね。

ひとつは、反応率を高めるための魅力的なオファー。わかりやすくいうと来店者への特典です。もうひとつは、LTVから算出するROAS。LTVは顧客生涯価値。ROASは広告費用の回収率です。

わかりやすくするためにこんな例を。ある美容院が5万円の予算でチラシを撒きました。すると、2人来店がありました。

このお店の平均顧客単価は1万円です。つまりチラシからの売り上げは2万円。この場合のROASは、

20,000円÷50,000円×100=40%。

回収率40%のこの広告は、一見して失敗に見えます。ところが、です。この美容院、一度来店したお客様はその後平均6回来店することがわかっていたとします。LTVが6万円ということですね。LTVからROASを算出しなおしてみます。

120,000円÷50,000円×100=240%。

このチラシの効果は投資の2.4倍の売り上げをもたらすことがわかります。効果のあるチラシであることがわかったら、あとは数を増やしたり、撒く頻度を増やせば売り上げは伸びていきます。

広告の基本的な考え方はこんな感じです。厳しい言い方になってしまいますが、広告をうまく使えないということは、ビジネスの成長を運任せにしている、ということです。広告を使いこなすために、しっかりデータを取っていきましょう。