「戦略フェーズ」の重要性
Web担当者フォーラムでよい記事を見つけたので。予算規模で数千万円以上の大企業の話題ではありますが、スモールビジネスのホームページでも参考になるところが多々あります。
企業のWebサイト活用で成否を分ける“戦略フェーズ”の重要性 – BtoBに大切な三位一体のCX「戦略・UX・テクノロジー」 | Web担当者Forum
記事では、2〜3年後の中期的な戦略を持ってWebサイトを運営することの重要性や、ローンチ(立ち上げ時)がピークで徐々に成果が低下していく問題などが語られています。先を見据えた「戦略フェーズ」の段階(現状把握・方向性検討→コンセプト策定→実施計画策定)で約3〜4か月かけることを推奨する、とも。
大規模なサイトとスモールビジネスのサイトで、全く同じに考えることはできません。ただ、仮にスケールダウンするにしても、省略してはならない部分があるはずです。
時おり、Webクリエイターから「3日でサイトを作った」「ひと晩でサイトを仕上げた」といった声が聞こえてくることがあります。個人的には「それって、戦略フェーズにはどれくらい時間かけたの?」という疑問が湧いてきます(実作業だけであれば、小規模なページだと力のあるクリエイターなら作れると思いますが)。
かなり前の話ですが、こんなこともありました。とある企業から制作の相談があり、話を聴きにいきました。そのとき、別の制作会社さんは見積書と一緒に全ページを仕上げて持ってきたそうです。現物があれば、たしかに話は早いし、お客様にとってわかりやすいというメリットはあるでしょう。しかし、最も大事なことを捨ててしまっていると思います。
3か月もかけるのは難しいかもしれませんが、実作業に入る前の段階=戦略フェーズを省略せず、お客様と二人三脚で作っていきたいと思います。