Gmailの赤い錠アイコンの話
2月15日のブログで、Gmailの「外れた南京錠の赤いアイコン」の話をちらっと書きました。先日から表示されるようになったので、気になっていた人もいらっしゃるようです。
Gmailの受信メールを開くと、「To 自分」の左側に赤いアイコンが出ているメールがありませんか?隣の下向き三角をクリックするとこんな警告が出ています。
暗号化: (ドメイン名)はこのメッセージを暗号化していません
Gmailでは、メールの暗号化に対応していない相手との送受信で、警告を表示するようになったんですね。
ここでメールの送受信の仕組みを無理やりな例え(笑)で説明すると…パソコンやスマホに入っているメールソフトは、郵便局にあるポストにメールを出しに行ったり、私書箱からメールを受け取ったりしています。
パソコンを自宅、メールサーバを郵便局とすると、自宅と郵便局の間の暗号化はかなり普及しています。今回、Gmailが警告を出すようになったのは、郵便局と郵便局の間が暗号化されているか? です(メールサーバ間の暗号化)。
このサーバ間の暗号化に対応しているメールサーバは、国内では少ないようです。対応している郵便局とそうでない郵便局があるわけですよ。郵便局の問題なので、個人の設定でどうこうできるわけではありません。
基本的には対応を待つだけです。徐々に普及が進んでいくのではないかな?
赤い錠アイコンが表示されたら、「途中が暗号化されていないから、機密情報は送らないでね」とグーグルが親切に教えてくれるわけです。
メールって、思っているより確実でも安全でもない通信手段です。本当にだいじな情報は、郵送や電話やFAXを使った方がいいですね。
ちなみに、うち(daisy-web.com)のメールサーバは対応させました。たぶんGmailからメールを送っても警告は出なくなったはず。