読んだ本:『強いチームはオフィスを捨てる』

2014.01.31

前著『小さなチーム、大きな仕事』がとてもよかったので、37シグナルズの新作『強いチームはオフィスを捨てる −37シグナルズが考える「働き方革命」』を買ってみました。原題は『REMOTE : OFFICE NOT REQUIRED』。リモートワーク(いわゆる在宅勤務を含む)についての本です。

相変わらずの37シグナルズ節というか、身もふたもないといっていいほどシンプルかつ明快な筆致で、リモートワークのメリットとデメリットを説いていきます。重要なことは、未来の働きかたではなく、彼らが実行している「いま」の働きかたの提案になっていることでしょうか。リモートワークに対するよくある反論について、彼らの体験、あるいは米国の多数の事例からひとつひとつひっくり返していくところが興味深いです。

私自身は現在の仕事場を気に入っているので、べつに変革の必要はないのですが、それでもこんな文章を読むと思わず吹き出してしまいます。

 要するに、会社にいたら仕事ができないということだ。本当に仕事がしたい人にとって、昼間の会社ほど最悪な場所はない。
(強いチームはオフィスを捨てる、ジェイソン・フリード&デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン、早川書房、2014年、p14)

リモートワークに興味がある、今の仕事場に不満がある、という人にはおすすめ。それから、フリーランスで働く人はクライアントに対してリモートで仕事を提供しているという考え方は発見でした。