メルマガ名前差し込み機能の罠

知人に勧められて、とあるメルマガを購読してみました。広告プランナー出身で、コーチやコンサルタントのプロデュースをしている方。

メルマガ登録時に名前を入力。名前を差し込み印字する機能がついているメルマガもあって、開封率が上がるといわれています。セオリー通りですね。あれ? 苗字と名前を1か所に入れていいの? 素直に「笹平 拓」って入れちゃうよ? 「苗字だけで結構です」ってメルマガ多いのになあ、とちょっと嫌な予感。

登録すると、ステップメールが届き始め…嫌な予感は的中しました。

「笹平 拓さん」「笹平 拓さん」の連呼。苗字と名前の間にスペース入れちゃったもんだから、普通の文章の中ではさらに違和感バリバリです。読むのがとてもつらいメルマガになってしまっていました。完全に逆効果です。きょう届いたメールなんて、「笹平 拓さん」が30回以上ですよ?

メルマガ登録時に名前を聞くようにすると、登録率が多少落ちると言われています。それなのに名前の入力を求められることが多いのは、「件名に名前を差し込むと開封率が上がるから」、「本文の呼びかけに使うと効果的だから」でしょう。この目的であれば、姓か名、どちらかで十分です。

メルマガは読者のメールボックスに届く、パーソナルなメディアです。親密さや信頼感を育てるには、自然な文章であることがだいじ。便利な機能も、使い方次第で台無しですよ。